プラズマローゲンEXの開発ストーリー

 
人類は、つい最近まで、「成人の脳細胞は新生しない、障害を受けると残った脳細胞が新しい結合をつくって機能を代償することがあるが、脳細胞そのものが新生することはない」と、固く信じてきました。

しかし、20世紀も終わりの1998年、スウェーデンのサールグレンスカ大学病院のエリクソン博士(Peter S. Eriksson)とアメリカのソーク生物学研究所のゲージ博士(FredH.Gage)が、「成人脳においても脳細胞が新生している」と発表したのです。

すぐに世界中の大学や研究機関でその研究がはじまり、次々に「脳細胞新生」の発見や証明がなされていきました。こうして人類の壁は打ち破られていくのです。

そして、並行して、世界の研究者たちには次の疑問が照準に入ってきました。

それは、脳細胞はどのようにして新生するのか?

あるいは、脳細胞を新生させる要素はあるのか?

ということです。

今世紀に入ると世界の研究はすごいスピードで進展し、はやくも2001年にはアメリカで、「プラズマローゲンの不足が、神経変性、シナプス減少、シナプス機能の低下をもたらしており、アルツハイマー病の重大な原因となっている」と発表されたのです。

はじめてプラズマローゲンが注目されました。そして、それに続けと、世界の研究者たちが次々にプラズマローゲンの研究に参入していきます。

しかし、人類の未来を左右するかもしれないこの研究は、ここから全世界でピタリと止まって足踏みしてしまいます。

原因は、あらゆる実験を行うには大量のプラズマローゲンが必要になりますが、プラズマローゲンは大量の鶏の胸肉からほんの少量しか取れないからです。

しかし、2005年、その壁も突破されます。

突破したのは日本の研究者でした。名達義剛博士が、丸大食品、九州大学と共同で、世界で初めてプラズマローゲンの大量抽出に成功したのです。(特許番号5062873)

これによってプラズマローゲンを大量に用いた実験が可能となり、日本が世界の脳細胞新生の研究の中心になったのです。

それで、2013年には、九州大学・福岡大学で、アルツハイマー病患者における「鶏プラズマローゲン」含有食品の臨床試験が実施され、認知症患者に対する顕著な改善が実証されました。

そして2015年、ついに名達義剛博士のグループによって、「鶏由来プラズマローゲン」の最終製品『プラズマローゲンEX』が開発されたのです。

翌年には、日本臨床試験協会が、最終製品『プラズマローゲンEX』による健常者へのくじ引き二重盲検の臨床試験(本物か偽物か患者も医師も知らされない試験)を実施し、健常者でも記憶力が改善することを証明しました。

さらに翌年、2017年の暮れも押し迫った12月、『プラズマローゲンEX』が、日本の監督官庁である消費者庁によって、機能性表示食品の『プラズマローゲンEX』となったのです。

その後も名達義剛博士の研究はさらに進展し、現在、機能性表示食品『プラズマローゲンEX』は10件の世界特許を有し、さらに人類の未来へと研究の幅と奥行きが広がっています。